糖質制限だ、脂質制限だ、いや断食だと次々に新説、奇説が出てくるダイエット法。
表面的には多種多様だが、根底には「抗炎症」という同じキーワードが隠れているようだ。
生体にとって「炎症」は恒常性を維持する反応の一部だ。
細菌やウイルスが侵入したときは、侵入者を認識する「センサー」が働き、免疫細胞が外敵を排除すべく、炎症物質を放出。その刺激で、血管の拡張や血流の増大、発熱などの急性炎症反応が生じる。
実は、この「センサー」は死んだ細胞から放出される廃棄物にも反応するため、健康な生体内でも、慢性炎症がおき火のようにくすぶっている。