今年のクリスマスには(悪い子がお仕置きとしてもらう)石炭の贈り物を予想していたテンセントホールディングス株主に、中国政府から少し早いクリスマスプレゼントが届いたようだ。中国ゲーム・ソーシャルメディア大手テンセントの株価は21日、4.5%急伸した。中国政府が近く、一連の新作ゲームの販売を承認するとの現地報道が追い風となった。新作ゲームの承認は、内閣人事が刷新された3月以降、凍結されていた。国営メディアはこれまで、ビデオゲームは若者層には過度に暴力的で、中毒性が強いとの批判を展開している。承認凍結はテンセントの業績を直撃した。スマートフォン・パソコン(PC)向けゲームの売上高は直近の四半期で前年同期比3%落ち込んだ。ゲームはグループ全体の売上高の約4割を占める。だが、この日の値上がりを加味しても、テンセントは年初来22%下落と、2004年に香港市場に上場して以来の大幅な下げで今年を終える見通しだ。