そう。素人だって、やる気と時間さえあればそこそこのことはできちゃうわけ。ただ、そうすることに時間を割けない子ども世代が多いということ。それが現実だ。だから、「子どもの代わりにやってくれる人」には価値を認めてくれるわけだ。

 言っておくが、本当は相談者の満足度に専門資格の有無などいっさい関係ない。むしろ、困って悩んで意を決して相談に訪れた人に対して、型にはまった応対や気むずかしそうな態度で接する専門家がいかに多いことか。

 国家資格を持っていても、そこにサービスマインドがなければ何の意味も価値もない。役所や医療機関、法律事務所に出向いてみるとよくわかる。多くの場合、そこでは「提供者論理」が幅を利かせていて、ものごとを「できる」「できない」で裁く傾向がある。

 そもそも「相談」というのは、本来、「どうすればできるか」を協議することであるはず。できないことを「できない」と言うだけであれば、小学生だってできるだろう。

 そりゃあ、自分の専門知識の範囲外のことや、ルール上できないこともあるかもしれない。でもそこで終わるのではなく、代わりに何かできることはないか。満願成就とまではいかなくても、範囲限定や期間限定でできることはないのか。してあげられることはないか。公的にはできなくても、民間のサービスで置き換えられることはないか。そんな、マニュアルを超えたところで悩めるシニアに寄り添うことができるかどうか。実入りを増やせるかどうかは、この一点にかかっている。

 シニアビジネスで成功しようと思うなら、シニアがしてほしいと思っていることをDOしてあげることだ。自分の親に寄り添うように動いてあげることだ。おカネ儲けを目的にせず、「シニアの役に立つこと」を目的にしてほしい。