【ソウル】中国でのアップルのつまずきは、ライバルの韓国サムスン電子にとっては嫌というほど聞き慣れた話だ。  5年前、サムスンは中国人が用いるスマートフォンのおよそ5台に1台を販売し、中国市場でトップに君臨していた。だが今では、シェアは1%にも満たず、競争に完全に取り残された。サムスンは中国の現地スタッフを削減し、先月には中国国内に2カ所あるスマホ工場の1つを閉鎖した。  アップルの中国での販売がそこまで劇的に落ち込むと予想する向きは少ないが、サムスンのつまずきを招いた要因の一部は、海外のスマホメーカーにとって貴重な教訓となっている。