中国でのiPhone(アイフォーン)の販売台数が減少しているとすれば、1000ドルのハンドバッグの販売個数も減少している可能性が高い。その影響をより直接的に受けるのは欧州の高級ブランドだろう。それでも欧州のブランドは米国のブランドよりもうまくこの難局を乗り越えるかもしれない。2018年を急落で締めくくった世界の高級品セクターは、先週も再び値を下げた。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が10-12月期のiPhoneの販売台数低迷の要因に中国の個人消費鈍化を挙げたことで、次に打撃を受けるのは高級な革製アクセサリーや腕時計の需要になるという弱気筋の懸念が裏付けられたからである。高級ブランドは世界の総売上高の3分の1を占める中国人客に大いに依存しているのだ。