北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が7〜10日の日程で中国を訪問している。北朝鮮と中国のメディアが8日、報じた。中国の習近平国家主席が金委員長を招待したという。ただそれ以上の詳細は報じていない。北朝鮮は米国との非核化協議が停滞していることにいら立ちを示しており、ここ数週間、米国が制裁を緩和しなければ核開発計画を再開させると迫っていた。米国側は北朝鮮が核放棄に向けた具体的な行動を起こさなければ制裁緩和は行わない構えを見せている。だが北朝鮮は既に大幅に譲歩したと主張。次は米国の番だとしている。一方で金委員長は1日、核兵器の製造を行わないとも表明。一部アナリストは和解提案と解釈している。金氏はまた、北朝鮮は米国が制裁を解除しなくても主権を守ることができる「新たな道」を見つけたと述べていた。