欧州連合(EU)は8日、デンマークとフランスでイランの反体制派勢力に対する暗殺を企てたとして、イランに制裁を科すことで合意した。具体的には、イラン人2人と同国の情報当局組織をテロリストに指定するほか、EU内の資産を凍結する。EUがイランに対して制裁を加えるのは、3年前のイラン核合意以来初めて。フランス当局は昨年6月下旬に、パリに拠点を置くイランの反体制派組織に対する攻撃が企てられていたと明らかにしていたほか、デンマーク政府も昨年10月下旬、イランの分離派組織幹部への暗殺計画を阻止したと発表していた。EUは核合意の維持を目指す一方、域内でイランの敵対的な行為にも直面しており、同国との関係を巡り、難しい対応を迫られている。
EUが対イラン制裁で合意、暗殺計画巡り 核合意後初めて
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