第5世代(5G)の無線通信サービスとは何かと聞かれれば、「第4世代(4G)の次のサービス」というのが各企業に共通する答えだ。ただ具体的な定義を尋ねると答えは一様ではない。米国の通信会社はさまざまな技術を「5G」として売り込み、もともとシンプルとは言えない業界に混乱をもたらしている。AT&Tは、一部ユーザーのアンドロイド搭載のスマートフォンの画面に「5GE」と表示したことで、このところの注目を集めた。Eは「evolution(進化)」の頭文字で、5G向けに用意された追加の周波数帯域を利用できることを示す。AT&Tのジョン・スティーブンス最高財務責任者(CFO)は、無線通信の質を直ちに改善する新たな設備の基地局への設置が進んでおり、5GEの表示は間違いではないと説明した。「(5GEは)本物だ。現に、顧客の役に立っている」。同氏は9日、米ラスベガスで開かれたシティグループ主催の投資家会議でこう語った。
その「5G」は本物? 米通信各社が独自解釈
AT&Tやベライゾンが宣伝する「5G 」は偽物との批判も
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