ビジネス用チャット大手の米スラック・テクノロジーズは、「直接上場」(ダイレクト・リスティング)と呼ばれる手法で新規株式公開(IPO)を計画している。複数の関係者が明らかにした。関係者によると、スラックの上場は4-6月期中となる公算が大きい。現時点では直接上場を想定しているが、計画は変わる可能性もあるという。直接上場では、事前の投資家需要調査や公開価格設定などを割愛。新規の資金調達も行わないため前例は少なく、大手企業でこれまでに直接上場を行ったのは、昨年ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場したスウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイ・テクノロジーのみだ。スポティファイの直接上場が成功と受け止められていることが、スラックの背中を押したとみられる。