米IBMがウィーワーク運営のニューヨーク・マンハッタンのビルに入居して約2カ月。度重なるエレベーターの故障で、社員は11階建てビルの階段の昇降を余儀なくされ、IBMはウィーワークに苦情を申し出た。そのビル所有者には、ただならぬ人物が名を連ねていた。アダム・ニューマン氏(39)だ。共有オフィス賃貸を手掛けるウィーワークの最高経営責任者(CEO)である。このビルを購入後にウィーワークに貸し出していたという。関係筋が明らかにした。ニューマン氏は複数の不動産をウィーワークにリースすることで数百万ドルを手に入れている。だがCEOが会社から家賃や他の取り決めにより恩恵を受ける構図は、利益相反に当たる可能性があるとして懸念の声が上がっている。