NETFLIX
Photo:Reuters

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 米動画配信サービス大手ネットフリックスは昨夏、つまずいた。新規契約者数が予想を下回り、成長減速がささやかれた。

 17日に発表した2018年10-12月期(第4四半期)決算への反応はまちまちだった。これは、昨夏よりはるかに好感できる内容ではあったが、ネットフリックスは絶好調を維持し続ける必要があることを思い知らせるものでもある。

 第4四半期利益は同社とアナリスト双方の予想を上回り、海外市場の新規契約者が大幅に増えた。今週値上げを発表した直後とあって、株主はこれに元気づけられた。

 第4四半期の海外契約者数は730万人増え、前年同期比で42%増となった。ファクトセットによると、アナリスト予想は610万人の増加だった。スペイン語の映画「ROMA/ローマ」など海外市場向けコンテンツへの投資が奏功した。「バード・ボックス」などの英語コンテンツも健闘した。ネットフリックスによると、契約者の3分の1が公開から1週間以内に同映画を視聴した。

 一方で、米国内の契約者数の伸び率は減速し、前年同期比でわずか2%増にとどまった。売上高は同27%増の41億9000万ドルと、アナリスト予想(42億1000万ドル)に届かなかった。純利益は同28%減の1億3400万ドル(1株利益は0.30ドル)だった。オリジナル作品の制作費増加で利益率が圧迫された。

 ネットフリックスは積極的な投資によって、ウォルト・ディズニーや通信大手AT&T傘下のワーナーメディア(旧タイム・ワーナー)などの競合を突き放しにかかっている。両社も新しいストリーミングサービスを計画中だ。ネットフリックスが大きくリードしているのは間違いなく、海外契約者数の大幅な増加は同社にはまだ新たな成長源が残されていることを示唆している。しかし、国内の成長鈍化の兆しや値上げは、ライバルに付け入る隙を与える可能性がある。ネットフリックスは2019年も金塊を生み出し続ける必要があるだろう。

(The Wall Street Journal/Elizabeth Winkler)