電気自動車(EV)メーカー、米テスラの成長ストーリーが、ここにきて充電切れに見舞われている。テスラは18日、全体の7%に相当する人員を削減すると発表。これを受けて、株価は急落した。人員削減は昨年6月以来、2度目。テスラはEV購入に伴う税制優遇の縮小を補うため、今月に入り値下げも発表しており、成長鈍化があらためて鮮明となった。テスラが直面する問題の1つが、高級車市場には限りがあるという点だ。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は社員向けの電子メールで「われわれの商品は、まだ多くの人にとって手の届かない価格だ」と指摘した。その上で、3万5000ドル(約380万円)の販売価格で量販セダン「モデル3」を生産しながら「企業として生き残る」には、販売台数の拡大と製造過程での改善が必要だと訴えている。
度重なる「テスラショック」、いつまで続く成長期待
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