大麻Photo:iStock/gettyimages

 産業用大麻(ヘンプ)が復活を遂げようとしている。

 ヘンプは、その強力な繊維がロープや織物に使用されており、米国でも1世紀以上にわたり栽培されてきた。1970年以降、栽培がほぼ全面禁止されたが、昨年12月成立した農業関連法で、連邦規制対象薬物のリストからヘンプが除外された。

 ヘンプ栽培の解禁は、カンナビジオール(CBD)に対する需要が急増するタイミングに重なる。CBDはヘンプや娯楽・医療用大麻(マリフアナ)から抽出される成分で、CBD入りの飲料や食品、栄養補助食品は足元で高い人気を集めている。CBD推進派は、高揚感をもたらすマリフアナの向精神成分を摂取することなく、不安や炎症などを緩和すると主張している。

 農業関係者はCBDへの需要急増により、ヘンプはもうけの大きい「ドル箱」作物になると期待している。大麻調査会社ニュー・フロンティア・データによると、CBD入り商品や他のヘンプ関連商品の売上高は、2022年までの10年間におよそ10倍増となる26億ドル(約2900億円)に達する見通し。