ロシアは23日、冷戦時代のミサイル協定に違反しているとの米国の非難に対し、瀬戸際の反論を展開した。論争を呼んでいるミサイルの一部を各国の外交担当者に公開し、意図される性能も明らかにした。米国は中距離核戦力(INF)全廃条約を巡り、ロシアに順守を求める期限を2月上旬に設定。ロシアが順守しない場合、米国も条約の履行を中止する構えを示している。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、米国が条約を離脱すれば軍拡競争が再燃すると警告している。巡航ミサイル「9M729」を巡る米ロの協議はことごとく暗礁に乗り上げてきた。米政府は9M729が条約で定められた射程距離を超えると主張。ロシアはそれに対し、このミサイルは条約に一切違反していないと反論している。
ロシアが巡航ミサイル公開、米に瀬戸際の反論 INF条約巡り
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