名前や事実、リストに書いた「すべきこと」を忘れるのは加齢や知能の衰えを示す証拠ではないかと心配する人は多い。  だが最近では、物忘れが綿密な思考や円滑な意思決定、創造力の高まりに伴う副産物である可能性を示す研究が増えている。  私たちは忘れることにより、不要な情報や古くなった情報を遮断し、1つの発想や考えに縛られずに済んでいる。また、激しい物忘れは脳細胞の萎縮を反映しているとの認識とは反対に、科学者らは海馬(記憶に関連した脳の領域)のニューロン増加が原因だと話している。