米アマゾン・ドット・コムが消費財メーカーに対し、アマゾン上だけで販売する専用ブランドを作るよう求めている。同社の戦略に詳しい関係者によると、自社だけで独自ブランドを作るのはコストと時間がかかり過ぎると判断したようだ。アマゾンは昨年に専用ブランドの外部委託プログラムを開始。同プログラムを通じて製品を立ち上げた企業には、甘味料「Equal」を手掛けるメーカーや栄養食品ブランドのGNCなどがある。マットレスメーカーのタフト&ニードルも最近、アマゾン専用ブランド「Nod」を立ち上げた。メーカーは通常、幅広い小売チャンネルを通じて製品を売ることが利益につながる。また、利益率の高い主要ブランドと同等の製品を別ブランドで売ればカニバライズ(共食い)のリスクもある。しかし、アマゾン専用ブランドの立ち上げに参加する企業は、この取り組みを千載一遇のチャンスだとみている。