米化粧品メーカー、e.l.f.コスメティクス(エルフ)は、北朝鮮製の素材を使った「つけまつげ」を中国のサプライヤーから輸入し、米国の制裁ルールに違反したとされる問題で、約100万ドル(約1億円)の和解金支払いに合意した。米財務省によると、カリフォルニア州オークランドに本社を置くエルフは、2012年4月から17年1月までの間、つけまつげを156回輸入した。輸入総額は440万ドルに上るという。エルフのタラン・アミン会長兼最高経営責任者(CEO)は発表文で、外部サプライヤーの行為は同社の認知や承諾に基づいていないと述べた。輸入つけまつげは期間中の同社売上高の1%にも満たないとしている。投資会社TPGグロースの支援を受けている同社は、17年前半に行った社内監査で問題を発見した後、米当局に積極的に報告を行ったと説明している。