米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズがサウジアラビアやエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)など、中東での事業拡大に意欲を燃やしている。中国やロシア、東南アジアなど海外市場の一部では、競合勢に太刀打ちできず撤退を余儀なくされた同社だが、若者人口が爆発的に伸びている中東は成長市場と位置づけ、拡大路線を進めている。また関係筋によると、中東における最大のライバルであるカリームとは、断続的に買収交渉が進められている。ヨルダンやカタールといった中東諸国が、ウーバーの売上高拡大に大きく貢献する訳ではない。だが、ハイテク事情に精通する若者層の人口が急増しているため、同社にとっては魅力的な市場となっている。プライスウォーターハウスクーパース(PWC)によると、中東諸国の人口およそ4億人のうち、4割以上は25歳未満で、世界でも最も若い地域の一つとなっている。
ウーバーが目指す利用者10億人、照準は中東の若者
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