黒人やヒスパニック系などのマイノリティー(社会的少数者)にとって、経営学修士号(MBA)を取得することはキャリア上、大きな利点をもたらすものの、白人のMBA取得者との賃金格差を解消するにはまだ至っていないことが、新たな調査で分かった。フォルテ財団のデータによると、MBAプログラム開始当時の平均年収は、白人学生が7万1294ドル(約780万円)であるのに対し、マイノリティーはこれを24%下回る5万7640ドル。MBA取得後の年収は、白人が11万7834ドル、マイノリティーが10万1505ドルだった。その差は16%まで縮小したが、白人1ドルに対しマイノリティーは0.86ドルと、両者の賃金格差はなお残っている。