米ニューロの自動配達車写真:ユニフォトプレス

 ソフトバンクグループは自動運転技術を応用した配達サービスの米新興企業ニューロ(カリフォルニア州マウンテンビュー)に9億4000万ドル(約1040億円)出資する。

 ニューロは11日、ソフトバンクの10兆円ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」から出資を受けると表明した。2016年創業のニューロは、投資家に27億ドルの評価を受けた。

 ニューロは自動運転車の中でもロボットタクシーや長距離輸送ではなく、市街地での配達専用の電気自動車(EV)を開発。他社とは一線を画してきた。

 ニューロの自動運転車は横幅がコンパクトセダンの半分程度で、長さも大半のコンパクトカーより短い。角ばった車体には側面の窓や座席はなく、4つのドアの内部には食料品などを積載する専用のスペースがある。センサーやレーザーを装備し、ニューロのソフトウエアを利用して道路を走行する。

 ニューロはこれまでに6台を生産。カリフォルニア、テキサス、アリゾナの3州では公道でソフト・ハード面の実験を行っている。

 ニューロの共同創業者で社長のデーブ・ファーガソン氏は、車両生産での提携に向けて自動車メーカーと交渉中だと述べた。「ビジネスを都市規模で構築しようとしている」とし、今回の資金でそれを迅速に実現できるようになるとの見方を示した。

 昨年6月には米スーパーマーケット最大手クローガーがニューロと自動運転車による食品宅配での提携を発表している。ニューロはアリゾナ州スコッツデールで、クローガー傘下の「フライズ・フード」チェーンからの宅配を5.95ドルで提供している。

(The Wall Street Journal/Tim Higgins)