ドナルド・トランプ米大統領は、14日に上下両院が可決する見通しの歳出法案に署名する一方、国家非常事態を宣言し、メキシコとの国境の壁建設費用を確保する考えだ。ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)が明らかにした。マコネル氏は上院の議場で「大統領は法案に署名する構えだ」とし、「大統領はまた、国家非常事態も同時に宣言する」と明らかにした。マコネル氏はこれに先立ち、トランプ氏と話していた。トランプ氏は非常事態を宣言することで、他から資金を壁建設に振り向けることが可能になる。だが野党・民主党は、議会の承認なく壁の建設費用を手当てするいかなる動きも阻止する構えだ。米上下両院はこの日、与野党代表が合意した歳出法案を可決する見通しで、トランプ氏が署名すれば、週末に一部の政府機関が再び閉鎖される事態は回避される。