米自動車市場では、メーカー各社がセダンの割引を縮小し、より多くの販売奨励金(インセンティブ)をスポーツ用多目的車(SUV)やトラックに回している。数年にわたるセダンと小型車の過剰在庫に苦しんだ後、自動車メーカーはより人気がある大型車に生産をシフトしてきた。その結果、セダンの在庫は縮小し、自動車メーカーの利益は増加している。ところが、そうした変化によって別な問題が生じてきたとアナリストは指摘する。ディーラーの駐車場で増加しているSUVの在庫をどう解消すべきかという問題だ。自動車情報サイトのワーズオートによると、売れ残っているSUVやトラックの1月の在庫は前年同月比12%増だった。こうした状況を受け、自動車メーカーとしては販促を強化せざるを得なくなってきている。調査会社JDパワーによると、SUVやトラックの平均割引額は4年連続で拡大し、2018年には1台当たり3995ドルに達した。
米国でSUVの割引拡大、ディーラー在庫増加で
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