芸能界復帰のきっかけは
ある日突然やってきた

――気持ちの切り替えというのは頭ではわかっていても、なかなかできるものではないと思うのですが、テレビでは同僚が活躍していたり、後輩が成長してきたりだとか、そういったことも気になっていたのではないでしょうか。

ヒロミ「そこはすごく切り替えていたからね。僕は特に自分がテレビに出たいわけでもなかったんですよ。20代で独立して自分で芸能事務所をやっていたので、出たいという欲求よりも、仕事としての売り上げを考えながら仕事をやっていたんです。人気と売り上げっていう感じで。当時同じようにやっていた人とは考え方が違っていた気がします。だから芸能の売り上げがなくなったとしたら、違うもので売り上げを立てようという切り替えができたんだと思いますね」

 ヒロミさんは26歳の時に独立したこともあり、経営者的な視点で自分のことを冷静に判断できたという。だからこそタレント業だけに固執せず、別の業種に飛び込んで行くことができた。嵐の大野さんもアイドル以外にもアーティストとしての顔や、釣りなどの遊びの趣味も多方面にわたっていることもあり、自ら小休止を提言したのは自然の流れだったのかもしれない。

 その後、小休止中にサイバーエージェントの藤田晋社長など、ITの起業家との付き合いも始まったという。自らはトレーニングジムの経営など、事業を大きくしていく中、10年が経過し、再びヒロミさんは芸能の世界に戻ってきた。

――そのキッカケと、風がもう一度吹いてきたと思った瞬間はあったのでしょうか。

ヒロミ「風が吹いたっていうか、芸能の仕事をやるつもりはなかったんですね。仕事が来るとは思っていなかったし。ただ仕事をやってみないかとか言われて、いざやってみたら、意外とその前と変わらずに普通にできたっていうのは感じましたけどね。

 若い時は自分のため、自分の『我』があったんですけど、戻った時は後輩とか、知り合いの芸能人の番組の足しになればいいなみたいな。それはお店の経営とかで、芯に立つこととか、歯車の役割とか、自分でいろんな社会を見てきましたから。戻ったときには自分のためというよりも、必要とされているんだったら、みんなのため、番組の足しになるのであればというところが大きいですね」