2019年初から円高が進み、100円飛び台水準に突入した。
2018年は1973年の変動相場制になってから最も変動レンジの狭い年だったが、今年は違うのだろうか。
今年はなぜ円高を予想するか
「米国次第」の円ドルレート
円・ドル相場の動向を予測する際に、為替市場の専門家のなかで、よく「円高派」や「円安派」と派閥のごとく、一定方向のバイアスを持った見方をする人もいるが、筆者にはそうしたものはない。
筆者が円ドル為替について長らく「ストーリーライン」としてきたのは、「だるまさんが転んだ」という考え方だ。
つまり、円ドル為替のトレンド転換は、歴史的に見ていつも「鬼」である米国サイドにあるということだ。
そのことから、今年はドル安円高を予想する。