米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は自動車業界の慣例に挑み続けてきたが、同氏がこのほど表明した最新戦略は、その中でも最大の挑戦の1つになるだろう。書籍や衣料品などと同様に、一般消費者が自動車もオンラインで購入するよう促すというのだ。  オンライン販売への全面移行が必要に迫られた動きであることは明確だ。ニッチ市場から大衆市場への進出を目指す中で、量産型セダン「モデル3」の価格を3万5000ドル(約400万円)に下げても利益を確保するためには、店舗閉鎖によるコスト削減が必要となる。  マスク氏はこれを時代の流れに沿ったものだと説明。