中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は5日、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が本部を置くブリュッセルにサイバー防衛センターを開設した。西側諸国において同社幹部がスパイ容疑で逮捕される中、信頼の回復を目指す。だが、EU当局者の懸念はまだ払しょくできていないようだ。欧州委の報道官によると、欧州委でデジタル政策を担当するアンドゥラス・アンシップ副委員長はこの日、ファーウェイの胡厚崑(ケン・フー)輪番会長兼副会長と会談し、「対処が必要な、セキュリティー上の正当な懸念」について協議した。胡氏は、盛大に行われたセンターの開設記念式で、EU当局と顧客とのコミュニケーションを改善することが狙いと説明した。