人生が変わり始めたきっかけは
「家計簿アプリ」入力という1つの習慣

 しかし、40歳が視界に入ったとき、さすがにこのままではマズイと思い、わらをもつかむ思いで、スマホをつかみました。そこでまず、自分自身の財政再建に取り組んだのです。

 難しいことや複雑なことをやろうとしても、どうせすぐに続かなくなるのは自分が一番よくわかっています。そこで、たった1つ小さな小さな習慣を続けることにしました。

 まず、家計簿アプリをダウンロードし、使ったお金を毎日入力するようにしました。1日に数回。ただそれだけ。それ以外のルールは一切つくりませんでした。あまりにも小さなことで笑われるかもしれませんが、毎日記録し続けていると、やがて「今日もできた」「今日もできた」という小さな達成感が得られるようになり、これなら「明日もできる」という自信に変わっていくのがわかりました。

 そのうち、お小遣いを管理する感覚が身につき始め、これまで無意識にやってしまっていた無駄遣いを控え、少しずつ貯金に回すことができるようになったのです。

 小さな成功体験の積み重ねで、「自分にもできる」と思うようになった私は、同じ要領で次にダイエットに取り組みました。最初に考えたのは、夕食は飲みのお誘いが多く、断るのにエネルギーがいるので、自分でコントロールしやすいランチのボリュームを減らすことでした。少しずつ体重が減ってくるとうれしくなり、もっと結果が出せるように運動したいと思うようになりました。

 ただし、私はジムに通い始めてから1週間以上続いた試しがありません。ウェアを用意し、出かけて、ジムに着くと着替えて、やっとトレーニングができるという工程を考えただけでも、自分には絶対に続けられないと予想できたため、すべて自分の家で完結させることができるメニューを組もうと考えたのです。それも、一度にいくつものメニューに取り組むのではなく、1日たったの1メニューで。

 すると、単に体重を落とすのではなく、筋肉をつけながら、1ヵ月で5kg、3ヵ月で15kgのダイエットを達成することができたのです。それから3年以上がたつと現在も、そのときの習慣を維持し、理想の体形をキープすることができています。人生のグッドスパイラルに入った私は、身だしなみの改善、ビジネスのパフォーマンス向上においても結果を出すことができるようになりました。そして、2019年の元日からこれまでずっとやめられなかったお酒を断ち、この記事を書いている現在も連続禁酒記録を更新し続けています。