米ボーイングの最新鋭小型旅客機「737 MAX(マックス) 8」が2度の墜落事故を起こしたことを受け、株式投資家はボーイング株に売りを浴びせた。だがボーイングの顧客である航空会社の中にこそ、より大きな痛手を被る企業がありそうだ。香港やニュージーランドなどの当局は13日、737MAXの飛行停止を決め、既に停止を命じていた中国や他国に追随した。昨年10月にインドネシアのライオンエア機が墜落した事故は失速防止システムの誤作動が一因とみられているが、今月10日のエチオピア航空機の墜落でも同システムとの関連性が疑われている。ボーイング株は今週これまでに約10%下落している。それでも過去を振り返れば、航空機メーカーはこうした逆境からの立ち直りが早いことが示されている。だが、資金繰りの厳しい航空会社はその限りではないかもしれない。