米航空機大手ボーイングの最新鋭小型旅客機「737MAX」の墜落事故を受け、米運輸省の査察官が、米連邦航空局(FAA)の安全認証手続きに不備がなかったか異例の調査を行っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。調査状況について説明を受けた政府当局者によると、この調査は、昨年10月29日にインドネシアで墜落したライオンエア機に採用されていた失速防止システム「MCAS」に焦点が当てられている。この事故では乗客乗員189人が死亡した。航空当局は、乗客乗員157人が死亡した先週のエチオピア航空機墜落事故でMCASが原因となった可能性について調べている。エチオピアのダグマウィット・モゲス運輸相は17日、2件の墜落事故には「明らかな類似性」があると述べた。一方、米当局者らは、墜落したエチオピア航空機のブラックボックスのデータを解析する必要があり、結論を出すのは時期尚早だと慎重な姿勢を示した。