かつては高級珍味だったキャビアだが、中国業者による大量供給を受けて価格が下落している。キャビアはチョウザメの卵を塩漬けにしたもの。そのチョウザメは乱獲や密猟のせいで一時絶滅の危機にひんしていた。そのため1998年以来、天然キャビアの取引は全て国際条約で厳しく管理されている。現在のキャビアの大半は、世界中の川や湖や水槽で養殖されたチョウザメの卵から作られている。ここ数年で中国が世界最大級のキャビア生産国となり、国際相場を押し下げている。国連食糧農業機関(FAO)の直近のデータによると、米国に輸入されるキャビアの価格は11月時点で1キロ当たり平均276.24ドルと、前年同月から約13%下落した。2012年に比べるとほぼ半値に下がっている。