米アルファベット傘下グーグルは、クラウドベースのゲームについて半分はうまくやっている。残りの半分は大きな挑戦になりそうだ。グーグルは19日、サンフランシスコで開かれたゲーム開発者会議でを発表した。ネット接続可能な端末があれば、同社のブラウザー「クローム」経由でグラフィックの凝ったゲームをプレーでき、専用の端末を使用してゲームをダウンロードしたり、ディスクから再生したりする必要がない。グーグルには既に主力のネット検索事業や成長著しいクラウド・コンピューティング・サービス事業に利用されている巨大な世界的データセンター網がある。ステイディアはそれを存分に活用したサービスだ。言い換えれば、グーグルはまさに同社が解決するのにうってつけのゲームストリーミングに絡む技術的難題の多くを解決したということだ。しかし、ゲームプラットフォームはそれだけでユーザーを引きつけることはできない。魅力的なゲームソフトが必要で、ゲーマーが既に知っているタイトルがあれば理想的だ。現時点でグーグルにはこの点が不足している。19日の発表では、「コール オブ デューティ」や「フォートナイト」「エーペックスレジェンズ」などの既存の大ヒットゲームを導入する計画についは何も言及されなかった。サービスに含まれるゲームの1つとして発表されたのは、1990年代に人気を博したタイトルの続編「Doom Eternal(ドゥームエターナル)」だ。