「食べすぎで胃がもたれているから今日のランチは軽めにしよう」
「今日は忙しいから、朝のうちにサンドイッチでも買っておこう」
「今日は残業で遅くなりそうだから昼はしっかり食べておこう」
そんなふうに、ビジネスパーソンにとってのランチは、ほとんどが出たとこ勝負。大事なプレゼンの前日から逆算して何を食べるかなんて考えていたとしたら、それはもう表彰ものの自己管理スキルの高さです。
「集中したいときには○○を取ろう!」というような記事を読んでも、その時のコンディションや予定、時間との兼ね合い次第で、限られた選択肢の中からメニューを選ぶのが現実的なところでしょう。
「アスリートじゃないから、そこまで栄養なんて気にしなくていいし、気にしてもそんなに仕事のパフォーマンスなんて変わらないよね」と思うかもしれません。でも、皆さんだって、ビジネス界のアスリート。時間内にクリアしないといけないタスクもありますし、職種によっては、営業成績で競い合うことだってあるでしょう。
そんなとき、疲れや不調を感じる体では、自分のベストを出すことはできません。そこで今回は、疲れや不調を感じたりしたら、昼食時にどんなことに気をつけて食材を選べば良いのか、よくある3つのシチュエーションに分けてお話ししたいと思います。
【ケース1】胃がもたれているとき
パン1個、ヨーグルトだけの軽い食事はNG
ビジネスパーソンによくみられるのが、胃もたれしているから食事を抜いてしまうケース。でも、食事をしていない間も消化液は分泌されています。何も食べない時間が長くなると、消化するものがないので、胃が直接消化液にさらされて、余計に胃が重く感じてしまうことも…。
かといって、胃もたれしているときにしっかり食べるのには無理があります。となると、軽めに食べるのが良いのですが、ここで気をつけたいのは、ただボリュームが軽いだけで、中身は重い(脂質が多く、消化にも負担がかかる)ものを選んでしまうことです。