米住宅都市開発省(HUD)は28日、フェイスブックが交流サイトで不動産広告を閲覧できる人を制限したことが公正住宅法違反に当たるとして、同社を民事提訴する方針を明らかにした。HUDは発表文で、フェイスブックが「住宅関連の広告を目にできる人を制限」したことで、人種、肌の色、出身地、宗教などに基づく差別を禁じる同法に抵触したと批判した。HUDのベン・カーソン長官は「フェイスブックは人々を出自と居住地に基づいて差別している」と指摘。「コンピューターを利用して住宅を巡る人々の選択肢を制限した。門前払いと同じほど差別的だ」と述べた。HUDによれば、フェイスブックは市民権の有無、中南米文化への関心、性別などの分類に応じて住宅関連の広告を表示しないような手段を広告主に提供した。