フェイブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は議会から呼び出されることにうんざりしている。スキャンダルまみれの1年と株価急落を経験したフェイスブックは、プラットフォームのセキュリティー強化に多額の費用と多大な労力を投じてきた。疲れたザッカーバーグ氏は今、世論の矛先を当局に向けようとしている。同氏は3月30日にワシントン・ポスト、アイリッシュ・インディペンデント両紙に掲載された寄稿の中で自身について、有害な言論や政治広告、サイバーセキュリティー関する決定を下さなければいけない立場に置かれていると主張。それは企業、特に27億人のユーザーを抱える企業にとっては大きな負担だと訴えた。同氏は「私たちがゼロから(環境づくりを)始めるところなら」、企業側がそうした決定を下す必要はないとの認識を示した。