ソフトバンクは足元のハイテク株回復の流れに乗って勢いを増しているが、この先には大きな障害もありそうだ。ソフトバンクの株価は年初来、50%近く値上がりしている。ハイテク株が昨秋の総崩れから復活を遂げていることが追い風だ。ソフトバンク株の回復ペースは、電子商取引大手アリババ集団を上回っており、ソフトバンクが保有するアリババ株26%(1220億ドル=約13兆6000億円相当)の評価額に対するソフトバンクのディスカウント幅が縮小している。ただ、1日の取引での米配車サービス大手リフトのように、こうしたハイテク・セクターへの楽観論は後退する可能性がある。注目されていた大型新規株式公開(IPO)で、リフトは23億ドルを調達し、評価額は240億ドルに上った。だが上場2日目で、リフト株は一転して売られ、公開価格を割り込んだ。
ソフトバンク前途に試練、追い風止まる可能性
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