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「ものづくり」は人間本来の根本的欲求。
「消費者」を「創り手」に変える
オープンソース・ハードウェアの時代が到来した
――米Make誌ファウンダー兼発行人
デール・ダハティ氏インタビュー

【第79回】 2012年6月12日
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 これまでの時代を単に繰り返すだけでは、希望ある将来を築くことはできません。それゆえ、学校であろうと、企業であろうと、新しい問題に直面したときに、新しい答えを探り当てることができる人間を育成することが必要不可欠なのです。将来に対して興味を持つと同時に、自分は将来に密接に関係しているということを、すべての人に理解して欲しいのです。

 ちょっとした問題に直面したときに、それを自分で解決しようとすることが大切です。そういった小さい改善の中に、無数のビジネスチャンスがあり、発明のチャンスが隠れているのです。これからは、昼寝をしていればよいという時代ではありません。我々を待ち受けているさまざまな問題を解決することはドキドキする楽しいことです。ですので、次世代の人たちには、是非とも「世界は君を必要としているぞ!」と伝えたいですね。

――Make誌のように、世界的に影響を与えるムーブメントの発端となるような雑誌を作る秘訣というのはあるのでしょうか。

 こういった状況は予測不可能なことであり、秘訣なんてありません。ただ言えることは、Make誌が人間の根本的な欲求に迫った、忘れかけていたものを思い起こさせたということなのだと思います。そうした根本的な欲求に寄り添うということは大切です。

―最後に、日本のビジネスパーソンにメッセージをお願いします。

 ウェイクアップ(目覚めよ)!

 研究開発を社内だけで行っていてはいけません。もっと外に目を向けること。そう言うと、今はクラウドソーシングといったことが流行りですが、そんなことよりも、自分の周囲にあるごく身近な生々しいアイデアや荒削りなアイデアに注目してください。

 また、自称Makerは改善したがる人たちですので、あなたの会社の商品に対し、変な使い方をしたり、付属品を勝手に作ったりするかもしれません。しかし、それは、一つのニーズや商品の可能性を示してくれていることに他なりません。新しい市場、新しい価値観の可能性が自社の商品にあるということを見つけてくれるのです。ですから、ビジネスパーソンの皆さんには、「積極的にMakerと付き合った方がいいですよ!」と言いたいですね。

 

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