ジョー・バイデン氏に同情したい。副大統領(8年)および上院議員(36年)として比類ない政治経験があるかもしれないが、高齢かつ白人かつ男性であり、ジェンダーのはっきりした異性愛者だ。そして社会主義者ではない。つまり、現代の進歩主義者が好むアイデンティティー政治の基準に全く当てはまらないのだ。そのため、バイデン氏はドナルド・トランプ大統領を破る勝算が恐らく最も高いにもかかわらず、民主党大統領候補の資格はないと判断されるかもしれない。  バイデン氏は大統領選に出馬するかどうか発表さえしていないが、社会問題への認識が不足した白人男性という過去を既にほじくり返されている。