中東での戦争によるエネルギーショックが、欧州経済に厳しい打撃を与えようとしている。欧州大陸全体で有権者の怒りを買った長期の停滞を経て今年は成長加速を期待していた地域にとって、これは皮肉な展開だ。政策立案者たちは救済策を講じようと奔走しているが、4年前のロシアによるウクライナ侵攻時に比べ選択肢は限られている。当時は政府債務や借り入れコストが現在よりも低く、欧州の家計や企業には新型コロナウイルス禍での景気刺激策による資金があった。現在、借り入れコストは欧州大陸全体で急上昇しており、英国とフランスの政府債務は対国内総生産(GDP)比が少なくとも過去60年間で最高水準か、それに近い水準にある。フランス銀行(中央銀行)のフランソワ・ビルロワドガロー総裁は11日、放送局RTLに「これ以上の資金はもうない」と語った。
イラン紛争、欧州経済に追い打ち 対策の資金乏しく
高い借り入れコストや政府債務のため、欧州の選択肢は限られている
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