【ロンドン】英国のテリーザ・メイ首相が欧州連合(EU)離脱期限の再延期を要請したことを受け、EUは10日の首脳会議で対応を協議する。そうした中、英国では与党・保守党と最大野党・労働党が、新たな合意の取りまとめに向けた動きを加速させている。  メイ首相は先週、EUとの間でまとめた離脱協定案が議会で3回否決されたことを受け、労働党の協力を得て協定案の議会可決を目指す方針に転換した。その後、両党は協議を続けている。つまりメイ首相は、保守党内のEU離脱強硬派を説得して協定案への支持を取り付けることを諦めたようだ。