米半導体大手エヌビディアは人工知能(AI)半導体スタートアップのグロックとライセンス契約を結んだ。これは、AI戦争における次の最前線の分野でトップ人材と技術を巡る競争が激化していることを示している。その最前線とは「推論」だ。今回の200億ドル(約3兆1200億円)規模の契約により、エヌビディアはAIアプリケーションの実行に特化したグロックの推論チップ技術を活用できるようになり、画像処理半導体(GPU)に取って代わるこの技術が強力な競争相手となることを回避できる。設立から約10年のグロックにとって今回の契約は大きな転機となる。創業者ジョナサン・ロス氏は今年に入り、ポッドキャスト番組「20VC」で、同社は、資金がほぼ底をつき、スタッフに給与と引き換えに株式を受け取るよう求めたこともあると明かしていた。
エヌビディアとグロックのライセンス契約 5つのポイント
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