なぜ名古屋市が
京都、札幌を抑えて1位なのか

 京都市、札幌市といった大人気の観光地を抑えて、名古屋市が1位になったのは一体なぜなのか。

 本調査では、「よく知っている」との回答には100点が加算される仕組みのため、この比率が高ければ上位に入りやすい傾向がある。実際に「よく知っている」と回答した人の比率を見ていくと、名古屋市は22.7%と、2位京都市の20.2%を上回った。

 この結果に対して、本調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、「『よく知っている』の比率が高いのは、必ずしもいいことではない」と語る。なぜなら、その街のことを「よく知っている」と、観光意欲が高まらないとも考えられるからだ。

「名古屋は街がコンパクトで、特徴がわかりやすい街。中心地の栄も少し歩けば回れるくらい、狭い範囲に様々な要素が集まっている」(田中社長)ため、一度訪れただけで「よく知っている」と思われてしまう可能性がある。

 実際にブランド総研が行った「観光意欲度ランキング2018<市区町村編>」では、今回トップ5に入った札幌市が2位、京都市は3位、神戸市7位、横浜市10位である一方で、名古屋市は15位だった。

「京都市や札幌市は、観光地や魅力的な食がいろいろな場所に分散しており、多様性がある。そのため、自分が一度訪れたことがあっても『まだ知らない魅力がある』『まだ十分に知らない』と思ってしまう。『よく知らない』と回答した比率が名古屋市ほど伸びなかったのは、そのせいではないか」(田中社長)

ランキング下位になった
県庁所在地が抱える事情とは?

 次に、今回のランキングで下位になった県庁所在地を見ていこう。1位の名古屋市の63.2点に対し、47位の山口市は34.6点と、30ポイント近く差がついている。なぜ同じ県庁所在地にもかかわらず、これほどまで差がついてしまったのか。