山口県の市区町村の認知度を見ていくと、なんと下関市(42点)と萩市(33.9点)の方が点数は高い。実際、山口市を「よく知っている」と答えた人はたった4.2%だった

「山口市には、市の真ん中に湯田温泉があり、詩人の中原中也記念館などの魅力的なコンテンツもある。それらは有名ではあるものの、『山口市にある』という印象が薄いのも事実」と、山口市の認知度が低くなった理由を田中社長は分析する。

 ちなみに、都道府県の認知度を見ていくと、山口県も「よく知っている」と答えた人は4.2%と山口市と全く同じ結果になった。

「本来は、県から市へ対象の範囲が狭くなるほど『よく知っている』の割合は上がるはず。それが上がっていないのは、山口市にある魅力が十分に理解されていない証拠ではないか」(田中社長)

 さらに46位になった山形市は、「よく知っている」と答えた人が2.7%と47の県庁所在地の中でも最も低い。しかし、「名前だけは知っている」は60.5%と47の県庁所在地で最も高く、「名前も知らない」は5.8%と実は少なかった。つまり、ある程度の認知度があって関心は持たれているものの、どんな魅力があるのかを伝えきれていないようだ。

 一方、45位の岐阜市と44位の福井市は、山口市や山形市と状況が少し異なる。なんと、「名前も知らない」が岐阜市は13.5%。福井市では18.0%と47の県庁所在地でワーストだった。それぞれ県名と同じ名称にもかかわらず、存在自体を知らない人もいるようだ。

 こうした下位の県庁所在地の状況について、田中社長はこう語る。

「今回のランキングで認知度が低いのは、必ずしも悪いことではない。『知られていない』なら、もっと街の中にどんな魅力があるのか具体的に打ち出すことで、認知度がどんどん上がる可能性を秘めている」

 こうしたことから、今回、認知度下位の街も悲観する必要はない。「知らないからこそ、行ってみたい」と思わせる良いチャンスではないだろうか。

(ダイヤモンド編集部 林 恭子)