国際競争力が高い北欧の小国デンマークデンマークの社会では子どもも大人も存分に人生の時間を謳歌しながら、幸福度だけでなく、国際競争力やSDGsなどでも世界をリードする存在だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

正月休みや夏休み、大型連休は宿題が気になって全力で楽しめなかった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。デンマークには、宿題もなければ塾も受験もない、それでもGDPは日本の2倍、幸福度ランキングでは世界2位の国だといいます。文化翻訳家のニールセン北村朋子さんの著書『経済力も幸福度も高くなる デンマークのすごい教育』(青春出版社)から、高い経済力と高い幸福度のどちらもかなえた、教育の秘密の一端を紹介します。

国際競争力が高い北欧の小国デンマーク

 デンマーク人と話していると、「デンマークは小国だけれどね」という枕詞をつけて、少し謙遜して話を進めることがよくあります。確かに、他の欧州諸国や日本と比べると、人口は約600万人と千葉県に近い規模感で、国土面積も九州くらいの大きさ。経済規模(GDP)も2024年は39位で、4位の日本と比較すると小さな国です。

 しかし、一人あたりのGDPで見てみると、2025年のデンマークは7万1967米ドルで世界10位、日本は3万5611米ドルで37位。両国の間には約2倍の開きがあります。

 また、国際競争力で見ると、デンマークは世界トップクラス。IMD(国際経営開発研究所)の世界競争力ランキングでは、2022~2023年に世界1位となり、2025年も4位となっています。日本は35位です。

 なかでも、日本とデンマークで大きな差が出ているのが、「ビジネスの効率性」です。デンマークは、この項目では6年連続1位であるのに対し、日本は51位と低迷しています。