――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  筆者は先週、21世紀を生きていることを実感した。大手ハンバーガーチェーンのショップに入って「インポッシブル・バーガー」のセットを注文したのだ。  インポッシブル・バーガーのパティに牛肉は使われておらず、植物由来の「ヘム」という物質によって牛肉のような風味を生み出しているという。ヘムは動物の血液にも存在する化学物質で、肉を肉らしい味にしている存在だと会社は説明している。  実際そうなのだろう。