これまで急速な成長を遂げてきた中国電子商取引大手、京東集団(JDドットコム) が大規模な人員削減や海外オフィスの閉鎖を進めていることが分かった。経済減速や競争激化を背景に、経費節減を進めているという。関係筋が明らかにした。職場でのパフォーマンスがさえない社員を標的としたメモが流出するなど、社内はここ数週間、不穏な雰囲気に包まれている、と従業員らは話している。一部の部署は、自分や他人のパフォーマンスを評価する「自己批判」のセッションに加わるよう社員に指示しており、ほぼ毎日のように社員が退社しているという。関係筋によると、最高技術責任者(CTO)や法務顧問、最高人事責任者(CHRO)、広報責任者などが数週間に次々と会社を去っており、経営幹部から始まった人員削減の波が一般社員にも広がっている。