――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  南北米大陸とアジア太平洋地域の国々を連携させる貿易合意「環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)」における米国の国益の大半は2016年の離脱後に消滅してしまった。その貿易圏は今や、米国にとって頭痛の種になろうとしている。  11カ国が参加し、「包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)」に改名されたその協定は2018年末に発効した。  その影響はすでに出ているようだ。