中国の成長は加速している。イラン原油の輸出はつぶされようとしている。原油相場に火がつくのは確実なのだろうか。原油強気派には悲しいことに、物事はそれほど単純ではない。1バレル=74ドル(ブレント原油)の現行相場からさらに上昇はするだろう。だが中国からの追い風は、投資家が考えるほど強くない可能性がある。マイク・ポンペオ米国務長官は22日、イラン原油の大量輸入国(中国は最大級だ)に認めてきた制裁の適用除外措置を延長しないと述べた。だがイラン原油の一部は今後も中国市場に入り込みそうだ。また、中国の成長が緩やかに回復しても、直ちに原油需要の増加に結び付くとは限らない。
原油相場に火つけるか、中国・イラン要因
中国からの追い風は、投資家が考えるほど強くない
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