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「人とうまくやることが大切」と教えられてきた人は多いだろう。しかし本当にそれが、生きやすさにつながるのだろうか。解剖学者の養老孟司氏と精神科医の和田秀樹氏が、自由に生きるための考え方について語り合う。ストレスなく生きるための極意とは。※本稿は、精神科医の和田秀樹『80歳の壁を超えた人たち』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
周りに合わせるほど苦しくなる
同調圧力が生む恐怖の正体
和田秀樹(以下、和田)長年アクティブでいる秘訣みたいなものはありますか?
養老孟司(以下、養老)ひとつは、人間のことに一所懸命にならない、ですね。ひとりでいることが悪いように言われるけど、年寄りはひとりでいるほうが楽なことも多いんです。僕の場合、愛猫のまるが死に、親しい友達もだいたい死んでます。それを寂しいと思っても仕方がないし、今さら新しい知人を作っても疲れるだけでね。
和田 高齢者は家族と同居しているほうが自殺率が高いんです。統計で明らかになっているのですが知られていません。多くの人は「ピンピンコロリで死にたい」って言うけど、それは元気な人が突然倒れて死ぬってことです。で、後日発見されるのが、いわゆる孤独死です。
養老 歴史を見ると、西行も鴨長明も、死ぬ時は傍に誰もいなかったんじゃないかな。孤独死ですよ。
和田 日本はやたら同調圧力が強くて、孤独を恐れる風潮もそのひとつですよね。でも周りの空気に合わせるほど、自分で自分の首を絞めることになる。
養老 ひきこもりが多いのも周りがうるさいからでしょう。社会の病気みたいなものですね。
和田 とはいえ養老先生は社会的な仕事を続けています(笑)。







