米ボーイングの主力小型旅客機「737MAX」は同社にとって重要というだけではなく、航空会社や米経済にさえ影響をもたらす。737MAXの安全問題を巡る対応に批判が高まる中でも、ボーイングが力を持つ地位にあるのはこのためだ。ここ数日、737MAXを巡る内部告発についての新たな情報が相次ぎ表面化してきた。同型機の安全装置に関する規制当局や航空会社への説明が不透明だったことが浮き彫りになりつつある。だが、米経済における同型機の重要性は疑う余地がなく、当局は厳密に必要とされる以上の罰を下すことには二の足を踏むかもしれない。25日に発表された指標によると、3月の航空機の出荷は減少した。耐久財受注は全般に力強い数字となったものの、こうした細部に着目する一部エコノミストは、737MAXの運航停止が小さいながらも見逃せない影響をマクロ経済に及ぼしつつある最初の兆候と受け止めている。
大きすぎてつぶせない737MAX、ボーイング批判沸騰でも
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