当地でニコラス・マドゥロ政権の打倒を目指す反体制派デモが2日目を迎えた。野党指導者のフアン・グアイド国会議長は4月30日、カラカスの空軍基地の外で盟友のレオポルド・ロペス氏や少数の軍人の集団と共に蜂起を呼びかけたが、軍人の大規模な離反は起こらなかった。30日に野党側についた兵士に自宅監禁を解かれたロペス氏は、スペイン大使館に庇護を求めた。スタンフォード大学のベネズエラ軍事専門家ハロルド・トリンクナス氏は「蜂起の始まりに追加支援を求めるのは良くない兆候だ」と指摘。「通常は誰もが味方だという既成事実を示してしまいたいものだ」と話した。1日はベネズエラの与野党双方にとって試金石になりそうだ。食糧難、停電、汚職で批判を浴びる不人気なマドゥロ政権と、米欧や中南米の50を超える民主主義国の支持を受けている反体制派がぶつかり合っている。